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過去問特集その1
第1問 次の文章は、警備員の指導教育に関する記述です、妥当ではないものを選びなさい。
- 警備員教育とは、基本教育、業務別教育並びに必要に応じて行う警備業務に関する知識及び技能の向上のための教育である。
- 警備業者が、新たに警備業務に従事させようとする警備員に行う教育を新任教育、現に警備業務に従事させている警備員に行う教育を現任教育という。
- 2級検定の合格証明書の交付を受けていない一般の警備員は、年度毎に基本教育を10時間以上、業務別教育を10時間以上受ける必要がある。
- 2級検定の合格証明書の交付を受けている警備員が、当該合格証明書に係る警備業務に従事する場合の新任教育は免除される。
- 2級検定の合格証明書の交付を受けている警備員の現任教育は、年度毎に業務別教育を6時間以上受ける必要があるが、基本教育は免除される。
解答
③が正解です。
2級検定の合格証明書の交付を受けていない一般の警備員は、年度毎に基本教育と業務別教育を合わせて10時間以上受ける必要がある。
第2問 次は警備業法について述べたものです。妥当なものはどれか答えなさい。
- 警備業務とは、他人の需要に応じて、人の生命、身体の危機に対する侵害の発生を防止する業務であり、財産等は含まれていない。
- 警備員は、警備業務に従事するにあたり、警備業法によって特別な権限を与えられている。
- 警備員は、個人、団体の正当な活動に干渉あるいは影響を及ぼすことは、刑罰法令に抵触しない限り許される。
- 警備員は、他人の権利および自由を侵害してはならない。
- 警備員は、他人の権利および自由を侵害してはならないが、正当な理由があれば侵害にはあたらない。
解答
④が正解です。
1)財産も含まれている 2)権限は与えられていない 3)干渉は許されない 5)自由の侵害はしてはならない
第3問 次は道路交通法問題のうち、適切なものはどれか答えなさい。
- 緊急自動車と同時に交差点を通行する可能性がある場合、進行の妨げになる可能性を考慮し、速やかに交差点内で停車し、緊急車両を進行させる。
- 交差点で右折しようとする車両等は、その交差点に進入した順に進行し、交差点内の混雑を招かないようにする。
- 交差点又はその付近以外の場所で緊急自動車が接近してきた場合、車両は道路の左側に寄って、道を譲らなければならない。
- 一方通行の道路で車両が道路外へ右折で出ようとするとき、一方通行であれば道路の右側へ寄る義務等は定められていない。
- 車両は、路面電車及び右方から進行してくる車両の進行妨害をしてはならない。
解答
③が正解です。
1)交差点手前で停止 2)交差点に入った順番に関係なく、直進または左折する車の進行妨害はしてはならない
4)右折時は右側に寄らなければならない。 5)路面電車および左方からの車の進行妨害をしてはならない。
第4問 次は現在検定が行われている種別であるが、誤りはどれか答えなさい。
- 交通誘導警備業務
- 施設警備業務
- 海上保安警備業務
- 空港保安警備業務
- 貴重品運搬警備業務
解答
③が正解です。
検定が行われている種別は「交通誘導警備業務」「施設警備業務」「雑踏警備業務」「空港保安警備業務」「貴重品運搬警備業務」「核燃料物質等危険物運搬警備業務」の6種類です。
第5問 遺失物の拾得について、妥当でないものはどれか答えなさい。
- 施設内において他人の物件を習得した者は、当該物件を速やかに施設占有者に交付しなければならない。
- 警備業務対象施設内において勤務する警備員が、巡回中に他人の物件を拾得した場合には、その当該警備員が「拾得者」となる。
- 施設占有者は、法令の規定によってその所持が禁止されている物に該当する物件の交付を受けた時は、速やかに警察署に提出する。
- 拾得した物件は、直接、施設占有者に交付しなくても、当該施設の勤務者などに交付すれば「施設占有者に交付した」ことになる。
- 施設占有者は、交付を受けた物件を警察署長に提出するまでの間は、これを善良な管理者の注意をもって取り扱う必要がある。
解答
②が正解です。
施設占有者の代理人、使用人その他従業員が物件を拾得した場合には、施設占有者が拾得者となる。
第6問 次の問題のうち、適切でないものはどれか答えなさい。
- 警備員の行う業務は、危険を防止するために行うものなので、警察官等に準ずる強制力を持っている。
- 警備業務とは特定の委託者からの依頼を受けて行うものであるが、社会全般の安全にも強く関与している。
- 警備員は、警備関係の知識や技術をしっかり身につけ、適正な業務の実施を心掛ける必要がある。
- 警備員は、警備業務に従事するにあたり、警備業法によって特別な権限を与えられていないことに留意する必要がある。
- 警備員の行う業務は協力を得て行う任意のものであり、強制力はないことに留意する必要がある。
解答
①が正解です。
円滑な業務は任意の協力によるもので、警備員は特別な権限を有していません。
第7問 次の刑事訴訟法問題のうち、正しくないものはどれか答えなさい。
- 刑事訴訟法212条2項の定める一定の状況下で罪を行い終わって間がないと明らかに認められる者を準現行犯人といい、現行犯人とみなされる。
- 犯行の瞬間や直後の状況は目撃していないが、犯行から間がないと明らかに認められる場合には準現行犯逮捕が可能である。
- 現行犯人を逮捕する権限は、一般私人にも与えられており、取調べや所持品検査等も行うことができる。
- 準現行犯逮捕の場合、現行犯逮捕と異なり、逮捕者が直接犯行を現認する必要はない。
- 実力行使を用いた逮捕を行う場合、社会通念上において妥当な範囲内のものでなければならない。
解答
③が正解です。
逮捕行為までが許されているだけであり、取調べや身体検査等は許されていません。
犯人を逮捕した場合は、直ちに警察官等に引き渡す必要があります。
第8問 次の基本的人権問題のうち、妥当なものはどれか答えなさい。
- 基本的人権は、憲法第11条により保障を一般的に宣言するとともに、「固有普遍性」「永久不可侵性」という性格を明らかにしている。
- 「固有普遍性」とは、基本的人権は、現在及び将来の国民も等しく享有するのもであり、将来永久に侵されることがないという意味である。
- 「永久不可侵性」とは、基本的人権は、人間として天賦生来の権利であり、誰でも等しく享有する普遍的なものであるという意味である。
- 基本的人権とは、法律の下で認められるものであり、国家が与えることにより初めて成り立つものである。
- 基本的人権とは、人間が生まれながらに享有する権利であり、人間として生きていくうえで限定的な例外を除いて認められる権利のことである。
解答
①が正解です。
2)の「固有普遍性」と3)の「永久不可侵性」の説明は逆。 4)基本的人権は生まれながらにして~~ 5)限定的はない・・・
第9問 次の問題の道路交通法(駐車及び停車を禁止する場所)のうち、誤っているものはどれか答えなさい。
- 交差点の側端又は道路の曲がり角から5メートル以内の部分は、停車し、又は駐車してはならない。
- 横断歩道又は自転車横断帯の前後の側端からそれぞれ前後に5メートル以内の部分は、停車し、又は駐車してはならない。
- 道路工事が行なわれている場合における当該工事区域の側端から5メートル以内の部分は、駐車してはならない。
- 道路外に設けられた施設又は場所の道路に接する自動車用の出入口から3メートル以内の部分は、停車し、又は駐車してはならない。
- バスの停留所を表示する標示柱又は標示板が設けられている位置から10メートル以内の部分は、停車し、又は駐車してはならない。
解答
④が正解です。
「道路外に設けられた施設又は場所の道路に接する自動車用の出入口から3メートル以内の部分は、駐車してはならない。」である。
※ 停車は含まない。
第10問 次の文章は、正当防衛及び緊急避難に関する記述です、正しいものを選びなさい。
- 正当防衛は急迫不正の侵害に対して自己又は他人の権利を防衛するための「不正対不正」の関係、緊急避難は自己又は他人の生命、身体、自由又は財産に対する現在の危難を避けるための「正対正」の関係といわれている。
- 正当防衛行為は、「自己又は他人の権利を防衛するためやむを得ずにした行為」であり、防衛手段として社会通念上、相当ではないがやむを得ないと認められることを必要とする。
- 正当防衛は、不正な侵害に対して反撃をする行為であり、緊急避難は、正当な第三者の権利または利益を犠牲にして自己の利益を守る行為である。
- 緊急避難は、その行為から生じた害が、避けようとして生じた害の程度を超えたことが必要であり、このことを「法益の権衡」と言う。
- 「補充性」とは、危難を避けるためにやむを得ずにしたものであること、その行為をする以外にはほかに方法がなかったことをいうが、必ずしも現実的可能性のある唯一の方法である必要はない。
解答
③が正解です。
1)正当防衛は急迫不正の侵害に対して自己又は他人の権利を防衛するための「正対不正」の関係、緊急避難は自己又は他人の生命、身体、自由又は財産に対する現在の危難を避けるための「正対正」の関係といわれている。
2)正当防衛行為は、「自己又は他人の権利を防衛する為やむを得ずにした行為」であり、防衛手段として社会通念上、相当と認められる事を必要とする。
3)正しい。
4)緊急避難は、その行為から生じた害が、避けようとして生じた害の程度を超えない事が必要であり、この事を「法益の権衡」と言う。
5)「補充性」とは、危難を避ける為にやむを得ずにしたものである事、その行為をする以外には他に方法がなかった事をいい、現実的可能性のある唯一の方法でなければならない。
第11問 次は警備業務についての記述であるが、正しいものはどれか答えなさい。
- 警備業務とは、自社事業の保安部分を補完する業務のことである。
- 警備業務とは、他人の需要に応じて、人の生命、身体、財産等に対する侵害の発生を警戒し、防止する業務である。
- 警備員は私人であるので、警備に関する最低限の知識や技術などの能力があればよい。
- 警備員は警備業務を委託されているだけなので、職務態度の適否は重視されない。
- 警備員は、警備業務を委託された勤務地において、当該業務に関してのみ特別な権限を有する。
解答
②が正解です。
1)自社を補完するものでは無い 3)総合的な判断力、責任感、協調性など必要
第12問 次は警備員教育についての記述であるが、誤りはどれか答えなさい。
- 警備業者および警備員は、警備業務を適正に行うため、警備業務に関する知識及び能力の向上に努める。
- 1級及び2級の検定合格警備員に対しては、現任教育時の基本教育および業務別教育が免除される。
- 一般警備員に対しては、年度ごとに現任教育として基本教育及び業務別教育を10時間以上行う。
- 警備員指導教育責任者資格者証の交付を受けている者に対する現任教育は、基本教育及び当該区分に係る業務別教育は免除される。
- 最近3年間で1年以上の経験を有する警備員で当該警備業務に従事させる場合の現任教育は、年度ごとに基本教育及び業務別教育を10時間以上行う。
解答
②が正解です。
2級検定合格警備員に対しては、基本教育は免除、業務別教育は6時間以上必要である。
第13問 次は緊急避難についての記述であるが、妥当でないものはどれか答えなさい。
- 緊急避難として認められるには、現在の危難を回避するため「他に方法がなく、やむを得ずしたこと」でなければならず、これを「緊急避難の補充性」という。
- 緊急避難において、避難行為から生じた害が避けようとした害の程度を超えないことが必要であり、これを「法益の権衡」という。
- 緊急避難を主張できる状況であっても、実際に生じた害が避けようとした害の程度を超えてしまったときは「過剰避難」となる。
- 緊急避難は、正当防衛に比べ要件が厳格になっている。
- 緊急避難は、他に適切な避難方法があったとしても、必ずしもその方法を取る必要はない。
解答
⑤が正解です。
緊急避難は、他に適切な避難方法があればその方法をとる必要があります。
※ 正当防衛については、他に適切な方法があればその方法をとらなければならない!
第14問 次は遺失物と報奨金の記述であるが、妥当でないものはどれか答えなさい。
- 「物件」とは、遺失物及び埋蔵物並びに準遺失物を言う。
- 「遺失者」とは、物件の占有をしていた者(他に所有者その他の当該物件の回復の請求権を有する者がある時はその者を含む)。
- 「準遺失物」とは、誤って占有した他人の物、他人の置き去った物及び逸走した家畜をいう。
- 「誤って占有した他人の物」とは、他人の占有していた物であって、自己の過失によってその占有に属した物を言う。
- 施設内での遺失物に対する「報奨金」は、当該価格の10%~20%を拾得者と施設占有者とでの折半となる。
解答
⑤が正解です。
当該価格の 5%~20% である。
第15問 次は礼式と基本動作の記述であるが、誤りはどれか答えなさい。
- 両かかとを一直線上にそろえて付け、両足先は約60度に開いて等しく外に向ける。
- 両ひざはまっすぐ伸ばし、上体は正しく腰の上に落ち着け、背を伸ばし両肩をやや後ろに引き胸を張る。
- 両腕は肩に力を入れず自然に垂れ、手のひらをももに付ける。
- 指を軽く伸ばして並べ、中指をおおむねズボンの縫い目に当てる。
- 頭と首をまっすぐに保って口を閉じ、あごをひき、両眼は正しく開いて前方を直視し目を動かさない。
解答
①が正解です。
両かかとを一直線上にそろえて付け、両足先は約45度に開いて等しく外に向ける。