指教-Q082    ← Previous  → Next    (教育)Top 戻る            


次は、暴行罪及び傷害罪について述べたものであるが、誤りはどれか。

@ 暴行罪における暴行は、人の身体に対する有形力の行使である。

A 傷害の意思によらず、暴行の意思を持って暴行をした場合に、その相手方が負傷した場合は、過失傷害罪が成立する。

B 他人の身辺近くで大太鼓等を連打し、頭脳の感覚を鈍らせ、意識をもうろうとした状態にさせる行為は、傷害罪が成立する。

C 人を恐怖に陥れて精神障害を起こさせた場合は、傷害罪が成立する。

D 暴行罪は、人の身体に対する不法な有形力の行使であり、唾を人に吐きかける行為は、暴行罪に当たる。




























解答と解説

正解はA

@BCDは、正しい。
Aの傷害罪は、故意犯であるとともに判例、通説は、解釈上暴行の結果的加重犯であるとしている。したがって、暴行の意思で傷害の結果を生じさせたときは、傷害罪が成立するので、誤り。